ビッグツー

全て

梅雨入り、奄美は九州南部よりのんびりスタート

update:2025.05.20

 皆様こんにちは。奄美では5月19日に梅雨入りしました。平年より7日遅く昨年より2日早いとのことで、驚くのは九州南部より遅い梅雨入り!これは71年ぶりの出来事だそうです。

 雨に濡れてしっとりとした草木と、湿り気を帯びた空気が漂う季節で外に出るのが億劫になりがちですが、雨粒を弾ませて踊る草木を見ていると、まるで楽しげな話し声が聞こえてきそうです。

 

⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰

 

 草木がまだ乾いている梅雨入り前のある日、ビッグツーの裏山から従業員の方が立派な葉っぱを手に戻ってきました。名前は「アカメガシワ」。島のあちこちで見かけるおなじみの植物ですが、実は昔から胃腸に良いとされる薬草です。

 その近くには松の木もあり、松の葉には血圧を下げる作用があるのだとか。裏山ただの景色かと思いきや、じつは『静かな名医』たちがそっと暮らしている場所なのです。

 

奄美には他にも
長命草(抗酸化作用や血流改善、美肌効果)
シマ桑(高血圧や糖尿病、肥満などに効果)
シマアザミ(脂肪肝抑制作用)
ハンダマ(活性酸素を抑え抗酸化力が優れている)
秋右近(肝機能の向上や、コレステロール値を低下)
ヨモギ(デトックス効果、血液浄化、貧血予防、冷え性改善)
ツワブキ(細かく刻んで患部に直接つける 打撲、できもの、切り傷、湿疹などに有効)
月桃(健胃整腸、食欲増進、強い抗炎症・抗菌作用・保湿効果)
グアバ(糖尿病改善、美肌効果、便秘解消)

 

等があり紹介したのはほんの一部で他にまだまだ豊富にあります。こうした薬草は奄美の暮らしに深く根付いた知恵のかたちで、先人たちが自然とともに生きてきたその積み重ねが今も息づいています。

 

 ビッグツーの裏手にもそんな自然がのびのびと広がっています。風に揺れる草木に癒されながらも、油断すると蚊や虫が「お仕事中すみませ〜ん」と顔を出してきます。招かざる客ではありますが、自然と共にあるこの感じが心地よかったりします。
雨の季節も草の香りとともにゆったりと流れる時間に身を委ね、この島の深い懐を味わい尽くしたいと思うものです。